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初診日・特殊事例

線維筋痛症②

線維筋痛症に関して思う事。。。

事例 女性・37歳(申請時点)
申請:平成30年
結果:障害厚生年金3級(認定日)

平成28年に、初めは頸部や背部に痛みやしびれ感があり、仕事の影響だろうかと思って、近隣の整形外科を受診した。同院で電気治療などをしていたが、よくはならず、逆に時間の経過とともにそれらの痛みやしびれ感は全身に広まっていった。そのため、当時の勤務先は退職した。自分の症状をネットで調べていたところ、線維筋痛症という病態を知り、専門医に転院した。

当事務所による解決

本件ご依頼者様より当事務所へご相談があったのは、実は初診から1年ほどの時点でした。1年半経過していませんでしたし、その段階では傷病手当金を受給中でしたので、あと半年ほど待ってからですね、ということになりました。

そして、ちょうど1年半経過したあたりで再度ご連絡があり、当方で受任しました。
ただ、1年半経過したとはいえ、まだ比較的には発病から日が浅いということや、実際に当職がその方の様子を見ている感じでは3級になるかどうかというところのように思いました。
結果、3級で認定されまして、そのこと自体はよかったと思います。

線維筋痛症の診断で気になる点

  • ただ、本件ご依頼者さんにも事前にお伝えはしましたが、線維筋痛症について申請する場合には、つくづく注意が必要な点が多いと思います。どこからクレームが来るかわからないので(笑)、この場ではすべてを明確にはご説明できないのですが、、、、。
    本件の方の場合以外にも線維筋痛症の方からのお問い合わせはちょくちょくお受けしていますが、その中で、まず感じるのは、線維筋痛症という病態自体が医学会の中でどこまで認められているものなのだろうかという点。
    本件の場合はそうではありませんが、はっきり言ってしまうと、なんだかよくわからない症状があって、医者も患者もなんだかよくわからないけど線維筋痛症ということにしておこう、みたいなケースが散見されるような気がします。
    本件の方の場合は受給できましたが、上手くいかない場合は以下のような流れになることが多い印象です。
    ①最初行った病院ではよくわからないと言われる。

    ②ネットで自分の症状を調べる。

    ③線維筋痛症というものを知る

    ④「これだ!これだ!これに違いない!」ということで、その検索の際に出てくるクリニックを受診

    ⑤うまくいかず・・・

    というパターンが何件もありました。

    個人的には、③まではいいと思うのですが、④で出てくる医療機関へいく前に一度大学病院の総合診療科のようなところを受診するのが先であろうと思います。それでもよくわからないということになってはじめて④へ行ってみるのもありかなと思うのですが、なぜか固執されている方が一定数いらっしゃると感じます。
    「レディガガが線維筋痛症だから自分もそうに違いない」と、ちょっとよくわからないことを言われたこともありますが、一度冷静になられるのが肝要ではないかと思います。

    それは、まずは治療の観点から、実際は何なのかよくわからないまま通院を続けるのはおかしいとおもうのがあります。
    「いや、治療の観点とか二の次でいいから、ともかく障害年金がほしい!」
    みたいなスタンスを示される方もおられますが、あるべき優先順位を見失うべきではないのではと思います。

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